巻き添え自殺予備軍に対策あるのか?
司会の羽鳥慎一は「ハード面では限界があるとすれば、(巻き添え自殺)予備軍と思われる人たちに社会としてどう接していけばよいですか」と精神科医の片田珠美氏に聞く。「予備軍といわれる人たちは、喪失体験を全部他人のせいにし、どんどん孤立していきます。絶望感にさいなまれた時、経済的な補助とか、つなぎ止めるものがあれば、孤立を防げます」
臨床心理士の矢幡洋氏矢幡氏は「自殺のスタイルは流行性があります。連鎖を押えるためにも、報道の仕方も考えないといけません。あまり型にはめて、こういうタイプの人はこうですと言ってしまうと、自分もそうだと思った人は『俺がこういうことしても必然の流れなんだな』となってしまうんです」と話す。
玉川「僕は経済的なことよりも、心の問題だと思いますね。実際に孤立しているかではなく、孤立感を持っているかどうか。SNSの社会的な意味はそこにある。自分の悪意をゴミ箱のように捨てる場所ではなく、絶望感を持っている人が繋がれるようなツールであって、もし心がつながっていれば、こういう凶行にはつながらないのではないでしょうか」
片田氏「1人ぼっちじゃないと思えることは大事です。でも、SNSは毒を吐き出すツールになっています。サポートどころか、叩き潰すツールになってしまっている」
文
ピノコ