28日(2019年5月)午前7時45分ごろ、川崎市のJR登戸駅付近で「路上で小学生ら複数人が刺された」と119番通報があった。モーニングショーは「急きょ、この事件を速報で報じた。被害者のうち少なくとも13人が6~7歳の小学校低学年の児童だという。その後、女児1人の死亡が確認された。
犯人の男はみずから首を刺して意識不明の重体になり、警察に身柄を確保された。男は40~50歳で、複数の包丁を持っていた。
現場は50~100メートルの範囲に大量の血痕
現場は住宅街の一角で、JR登戸駅の北口から北西に250メートルほど離れたところ。カリタス学園の小学校のスクールバスのバス停があり、襲われた児童はバスを待っていた子がほとんど。ヘリから撮った映像では、バス停付近、コンビニ前、公園付近と50~100メートルの範囲に大量の血痕が点在しているのが確認できる。
現場近くに住む男性は電話取材に応じ、「救急車の音で目が覚め、窓から見ると10メートル先に3人ほど倒れて、血を流しているのが見えた。(倒れている人の中には)子どももいた」と話した。そして現場の中心部については「毎日カリタスの子たちがバスに乗って学校に行く場所。近所の人はみんな知っている」と話した。
犯人はカリタス小児童を狙ったのか?専門家の見方はそうとも限らない。
犯罪心理学者の桐生正幸氏はこの事件に2つの可能性を示した。1つは「子どもたちを狙った計画的な犯行」で、2つ目は「犯行しやすい場所や時間帯にたまたま居合わせた人が被害に遭った」だ。
抵抗できない子どもなら誰でもよかった?
桐生氏は今のところ、後者の可能性が高いと見ており、「一気に感情が高ぶって感情のおもむくまま犯行を行ってしまうスプリー型ではないか。このタイプの犯罪は、コロンバイン高校の銃乱射事件のように、冷却してくると犯人の動機が途切れてしまい、自傷行為を行う」と分析する。
さらに「昨今の大量殺人は、抵抗できない子どもや身体的に不自由な方を狙います。計画的なのか直感的なのか、(この犯人は)たくさんの人を狙う場合はどういう人がよいのか、知っていたのでは」と話した。
玉川徹(テレビ朝日解説委員)「心神耗弱も視野に入れないといけないくらいの異常さです。ただそうなると、動機も何もなくなってしまい、解明もできなくなってしまう」
午前11時過ぎ、「身柄を確保された男の死亡が確認された」と速報が流れた。
ピノコ