国賓として来日したトランプ米大統領夫妻は27日(2019年5月)午前9時すぎ、皇居で天皇、皇后両陛下と懇談。後には安倍首相との首脳会談を経て、夜は皇居での晩餐会に臨む。
トランプ大統領の来日では、史上最大と言われる警備態勢がとられた。動員された警察官は2万5000人。いたるところに警察官が立ち、駅のコインロッカーは全て使用禁止で、重い荷物を持った「ロッカー難民」が続出した。
千葉県茂原市のゴルフ場では、周囲の道路は通行止めにされ、住民には「通行証」が出された。プレーは安倍首相と青木功プロが同伴。プレーの最中、安倍首相はトランプ大統領とのツーショットの自撮り写真をSNSにアップした。2人とも、これまで見せたことがないような笑顔。
国技館の歓迎、ほかの国では必ずブーイングが起こるが...
両国国技館に着いたのは午後4時45分。「大統領です」のアナウンスに、場内は総立ちとなった。今回特別に用意された「アメリカ大統領杯」を、優勝力士の朝乃山に自ら授与した。杯は高さ140センチ、重さ30キロ。朝乃山は「重かった」といったが、それより「大統領は私より背が高かった」と驚いていた。六本木の高級炉端焼きは午後6時。俳優のトム・クルーズ氏らも訪れたという有名店だ。
これら一連の演出と令和初の国賓にしたことの意味について、龍崎孝・流通経済大学教授は、「トランプ氏とのいい関係を内外にアピールしたかった。参院選も意識している」という。
アメリカ政治に詳しいタレントのパトリック・ハーランさんは「こんな扱いはG7の首脳でも唯一でしょう。スポーツイベントでも、他の国だと必ずブーイングがあるが、日本ではない」
ニュース雑学おじさんの堀尾正明「日米首脳会談はこれまで8回、うち5回ゴルフをやっている」
国分太一(MC)「どれくらい会話ができるんでしょうね」
今回アメリカ側は、貿易交渉を目的としているが、トランプ氏はツイッターで、「貿易交渉は進展している。農業と牛肉が対象だが、7月の参院選の後まで待つ」と書いており、今回結果を求めてはいないとみられる。
政井マヤ(フリーアナ)「アメリカ向けのメッセージ」
ハーランさん「対日赤字の大半は自動車。その自動車が入っていない。安倍さんは大喜びかも」。さらに「トランプはアメリカから逃げ出したかった」という。ロシア疑惑の他に、巨額脱税疑惑とか、議会のねじれで、移民受け入れなど政策が進んでいないからだ。