北の暑さ
「北海道のみなさん、大丈夫ですか」と司会の小倉智昭が切り出すほど、きのう26日(2019年5月)、道東を中心に5月としては前代未聞の暑さとなった。佐呂間町の最高気温は39・5度と全国の歴代最高記録を更新した。
帯広にいる岸本哲也リポーターは「何がすごいかと言えば、日射しの強さです。肌にピリピリきます」と驚きを伝えた。JR帯広駅前の大型長方形の温度計は異常高温を検知していったんリセットした後、赤い表示が最上部に達して降り切れた。釧路や札幌行きの特急はレールの変形を警戒して運休した。
ちょっと前までストーブを焚いていたのに...
気象予報士の天達武史は「これだけの暑さになったのは、すべての原因が横綱級だったためです」と話す。一つには真夏でもめったにない暖気の高気圧が日本列島をおおい、上空から熱い暖気流が吹きつけたため。さらに、大陸から乾いた暖気が日本海を経て北海道に入り、それが日高山脈を越えて道東にどっと入って「ドライフェーン現象」を起こした。
市民は「先月(4月)までまだ暖房を焚いていて、冬物も用意しています。暑さ対策なんて、何も準備してない」と当惑する。「襟裳岬(えりもみさき)だけは最高気温14・3度で、暖房を入れた施設もあったそうです」(森本さやかアナ)という現象も起きた。
全国ではきのう566地点で30度を、53地点で35度を超えた。けさ(27日)も北海道から関東、新潟、長野の広い範囲に秋田と宮城の一部を除いて高温注意報が出た。
天達「関東でも光化学スモッグに注意がいります。PM2・5も少し出ています。敏感な人は日中の外出は避ける方がいいです」