ネット通販で購入した商品をあり得ない理由やとんでもない状態で送り返す「モンスター返品」が横行している。
シーズンごとに20~30着を購入するという20代男性は、その90%近くを返品した。「着る時間を店よりもゆっくりとれる」から購入、返品したそうだが、総額は250万円にもなるのだとか。2500円のズボンを注文してダンス発表会に出た20代女性は、数日後に返品。「タグはとらないようにしていたけど、汗の匂いはついたかも。洗濯はしなくても、あまり疑われなかった」と涼しい顔だ。
衣類18着すべて返品、その服を着て旅行していた
中国で衣類18着(7万6000円相当)を購入して10日後にすべて返品した女性のSNSを業者が調べたところ、服を着て旅行していた。業者はこれを指摘したが、女性は譲らず、結局返品となり、服は処分した。ネット通販コンシェルジュの遠藤奈美子さんは「汚れなどの問題だけでなく、モラルの問題」という。
司会の小倉智昭「最近は僕もネット通販で買い物をするけどねえ」
キャスターの伊藤利尋アナ「それを悪質な形で返品する人がいるんですね」
卒業式や入学式シーズンの春はスーツやアクセサリー、ハロウィーンの秋にはコスチュームを使ってから返品する「モンスター」が増えた。ブランド品では偽物や同型の中古品を返品する「モンスター」もいる。
為末大(元陸上選手)「企業と個人の力関係がネットの上では逆転していますね」
DVDやブルーレイでは品物を抜き取って容器だけを返すのもいる。中にダンボールや粘土を詰めて重さを同じし、品物がいつ入れ替わったかわからないようにするという。山田秀雄弁護士によると、初めからだます目的なら詐欺になる。
小倉「犯罪だよ、これは。違法がはっきりしたら逮捕してもいい」