今年1月(2019年)、10歳の栗原心愛さんが父親の勇一郎被告から冷水シャワーを浴びせられるなどの暴行を受け死亡した事件で、虐待を止めなかったとして「傷害ほう助」に問われた母親のなぎさ被告(32)の初公判が、きのう16日(2019年5月)に千葉地裁で開かれた。
なぎさ被告は起訴内容を「間違いありません」と認め、弁護士から「なぜ虐待をやめさせようとしなかったのか」と問われると、「『やめて』と言ったら、胸ぐらをつかまれ馬乗りされた」と答えた。
学校、児相、教委の怠慢
検察は、心愛さん母親に「毎日が地獄だった」といっていたことも明らかにした。発端は、学校に出したアンケートに「お父さんにぼう力を受けています・・・先生、どうにかできませんか」と書いたことだった。この悲痛な叫びを、児童相談所も教育委員会も学校も、正しく受け止めることができなかったのが、事件の本質だ。
検察は「母親の責任を放棄して、虐待に同調した悪質な犯行」として、懲役2年を求刑した。弁護側は「勇一郎被告から壮絶なDVを受け、意向に逆らうのは難しい状況だった」として、執行猶予付きの判決を求めた。
警察が踏み込み保護する時代
古谷有美アナ「わずか10年の人生の中で、地獄という言葉は・・・」
司会の真矢ミキ「やっぱり母親しかいないんですよね。なんで外へ連れ出してくれなかったのかと、悔しい」
ニュース雑学おじさんの堀尾正明キャスター「地域や警察が踏み込まないといけない時代になっていますよね。欧米では、娘を叩いた親は留置場に入れられる」
増田ユリヤ(ジャーナリスト)「チャンスはいくつもあったのに、生かせなかったのは残念です。一歩を踏みだすことをみんなで考えないといけない」