日本維新の会の丸山穂高衆院議員(35)(大坂19区)が11日(2019年5月)、北方領土の国後島を訪れた際、元島民との会話の中で「戦争で島を取り返す」という趣旨の発言をしたことが分かった。
丸山議員は「酒に酔っていた」とし、はじめは「戦争で取られたものは戦争で取り返すという意見も出ているが、それについて賛成か反対かという話を聞いて回っていた。その話を一部切り取られた」と釈明していた。しかし、きのう13日深夜には発言を撤回、謝罪した。
一番の当事者の元島民に向かって...あまりにひどい
録音された会話を聞いてみると、丸山議員の当初の釈明がウソなのは明らかだ。
訪問団団長で元国後島民の大塚小弥太さん(89)に対し、「戦争でこの島を取り返すことは賛成ですか?反対ですか?」「ロシアが混乱している時に取り返すのはOKですか?」などと大声で質問をしている。
「戦争なんて言葉を使いたくないです」と大塚さんが返すと、「でも取り返せないですよね」「戦争しないとどうしようもなくないですか」としつこく発言を繰り返す。
丸山議員の発言については、ロシア側も激しく反発。ロシア上院国際問題委員会のコサチョフ委員長は「戦争は日ロ関係において想像しうる最悪のものだ。こんな挑発的な発言をする人は領土問題の解決を求めてはいない」と嫌悪感をあらわにした。
文
ピノコ| 似顔絵 池田マコト