11日(2019年5月、現地時間)、米アーカンソー州で開かれた米大学南東地区選手権の男子100メートルで、サニブラウン・ハキーム選手(20)が9秒99の記録を出した。日本人選手では、9秒台をマークしたのは2人目。東京五輪でのメダル獲得に一気に期待が高まっている。
ガーナ人の父と日本人の母を持つサニブラウン選手が陸上を始めたのは小学校3年生の時。16歳の時初めて日本代表に抜擢された。
高校を卒業後にはアメリカの陸上強豪校、フロリダ大学に進学。同大を選んだ理由は、設備やスタッフだけでなく、学業面でのサポートが充実しているからで、スポーツマネージメントを学びたいと「文武両道」を突き進んでいる。
最初の「ボルト超え」は2015年、世界ユース選手権で
実はサニブラウン選手、世界最速の男、ウサイン・ボルト氏の記録を3度も超えている。
1度目の「ボルト超え」は2015年7月、世界ユース選手権の200メートルだ。ボルト選手の大会記録20秒40を上回る20秒34を記録した。
2度目は2017年8月、世界選手権200メートルで史上最年少決勝進出を果たした時。ボルト選手が18歳11か月(2005年)だったのに対し、サニブラウン選手は18歳5か月だった。
3度目は今回。初めて9秒台を記録した年齢だ。ボルト選手は21歳8か月だったが、サニブラウン選手は20歳2か月なのだ。
司会の羽鳥慎一「駆け引きとかではなく、自分の力を全力で、100メートルで出し切るという競技です」
山口真由(米ニューヨーク州弁護士)「道具もなく、肉体だけの勝負です。私は考えてみたら50メートルで10秒切ったことがない。私が半分行ったときにもうゴールしているわけですよね。東京五輪で、この速さを実際に目で見てみたい」
羽鳥「...よく自分と比べましたね。衝撃ですよ」