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RIZAPが来週「前代未聞の大赤字発表」石田えりや佐藤仁美も株主から批判受けそう

   レオパレス21の本社は私のところからも近い中野坂上にある。少し前に、私の家の2軒隣にレオパレスの小さなワンルームマンションが建った。家の出入りに、ここも建築法違反しているのではないかとジロジロ見ているのだが、いまのところ目立った動きはない。

   しかし、多くのレオパレスで違反や耐火性素材で覆うべき穴が放置されたままになっていると、週刊文春が報じている。もし1階で火事が起きたとすると、ものの数分で2階に火が達してしまうそうだ。

   週刊文春の取材では、千葉県流山市で「ヌーボグランスペランツァ」シリーズのアパートを管理する内藤千照さんが、「昨年七月にレオパレスの社員五人、流山市役所職員が三人来て検査を行いました」。その際、彼も天井裏を覗いて界壁に隙間があることを確認したそうだ。

   だが、届けられた「界壁施工状況判定表」には、社員の一級建築士が「界壁に問題はありません」というところにチェックを入れていた。疑問を抱いた内藤は、実際に来た建築士がその場で作成したチェックリストを送るよう要求したところ、そこには「延焼の恐れがある。梁との隙間有り」とあったというのである。

   このような書き換えは常時行われているのだろう。レオパレスが傾くのも時間の問題だと思うが。

   傾くといえば、RIZAPというのも呆れた会社である。以前から、入ってくるカネよりもCMへ注ぎ込むカネのほうが多いといわれてきた。それでも何とかやってこれたのは、「負ののれん」というやり方で、M&Aをしながら、その差額を利益計上して、業績をいいように見せてきたからだった。

   週刊現代は多数のRIZAP関係者を取材し、この会社の本当の経営状態を示す内部資料や証言を得たという。週刊現代は、5月15日に行われる決算発表では「前代未聞の大赤字を発表する」と見ている。

   RIZAPの瀬戸健(41)社長が出てきて、週刊現代のインタビューに答えているが、「膿を出し切ります」「今期以降は必ず黒字化させます」というだけで、具体的に業績をよくする方策は語らない。というより、語るべき何ものもないということであろう。

   RIZAPの広告塔を身体を張って務めた、石田えり、エド・はるみ、佐藤仁美なども株主から批判されるのではないか。こんな自転車操業ならぬF1操業が続くわけはないこと、私でもわかる。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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