母の日にお花を贈らないで・・・介護施設は世話が増えて実は困りもの

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   今週末の12日の日曜(2019年5月)は「母の日」だ。カーネーションなどの花を贈る人も多いだろうが、介護の現場から「やめてほしい」という声が上がり、波紋を広げている。

   きっかけは、ネットに投稿されたこんなツイートだった。「言ったら怒られるであろう介護職の心の叫びを、つぶやかせていただきます。(介護施設にはたくさんの花が送られてくるが)介護職に、利用者のお世話に加え花の世話という仕事が増えてしまいますので、できれば花を贈るのはお控えいただきたい。以上、心の声でした」

   つぶやいたのは介護施設で高齢者の介護にかかわる仕事をする50代の男性だった。

   このツイートに対し、介護現場で働く人たちからは賛同の声が多数上がった。たとえば、「花束が贈られてきても花瓶はない。花瓶を買わなければ飾れない」という。ほかにも「胡蝶蘭が贈られてきても世話が大変」「飾っていた花が枯れてしまったのに、贈られたお母さんが"捨てないで"というのが困る」「枯れたら、"あなたがちゃんと世話をしてくれないから"と言われた」などの声が聞かれた。

母の日にもらいたいものトップ「気持ちだけで十分。ものはいらない」

   長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「20床ある施設だったら、花瓶が20個必要になりますよね」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「そういう現状を贈る側が知らないのは、会いに行かないから」

   長嶋「オレが介護施設に入るようになったら、花を贈られるより来てもらいたいよね」

   吉永みち子(作家)「最近、病院では、お見舞いの花束を禁止しているところが多いですよね。感染症リスクもあると言われていて、そうしたことも考える必要があります」

   「母の日に何をもらいたいか」を聞いたアンケートがある。送りたいものの1位は「花」で49.9%だったが、送ってもらいたいものランキングで「花」は2位(24%)。1位は何かというと、「気持ちだけで十分。ものはいらない」(48%)だった。

   この機会に、離れて暮らす母と連絡を取ってみたらいかがか。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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