買い物客でにぎわう中国・江蘇省のショッピングモールで、今月2日(2019年5月)にテコンドーと中国武術のグループ同士で乱闘となる騒ぎがあった。SNSに投稿された動画によると、白い道着に身を包んだテコンドー集団と、黒のジャージ姿の中国武術集団の計約20人が、突如、入り乱れて殴る蹴るの大騒ぎを始めた。
中国武術は攻撃主体の拳法で、ブルース・リーが映画で披露したことで知られる。テコンドーは空手とキックボクシングを融合した蹴り技が主体の格闘技で、韓国が発祥だ。2000年シドニー五輪から正式競技に採用されている。
このショッピングモールにはテコンドー道場が入っていて、その前で中国武術集団が勧誘ビラを配ったのが、とんだ異種格闘技戦の原因のようだ。買い物客が遠巻きに見守るなか、白と黒の集団はそれぞれの流儀でパンチやキックを繰りだし、中国武術側が立ち去った後、テコンドー集団は床に倒れこんでいた。
7人がけがをしたとい、い中国公安当局は意図的にトラブルを起こした容疑で15人を身柄拘束した。
ネットでは「場外乱闘」韓国テコンドー弱すぎ!中国拳法はケンカ!
この動画が流れると、今度はネット上の場外乱闘が始まった。中国側から「テコンドー弱すぎ」「テコンドーって実戦向きじゃないのね」という声があがり、これに対して韓国のネット上では「テコンドーは武術だけど、中国武術はただのケンカ」「テコンドーはスポーツですから」などの反論が書き込まれた。
犬山紙子(イラストエッセイエスト)「テコンドーや中国武術を背負ったものではなく、ただのケンカとして見ました」
菊地幸夫(弁護士)「武術よりも自制心を鍛えた方がいいですね」