今度は福島県いわき市のゴミ屋敷の話題である。住宅からはみ出した衣類や毛布のゴミが歩道の半分をふさぎ、悪臭を放ち、近所の人は「ネズミが出るし、火事も怖い」と困っている。実際に、2010年と17年に出火騒ぎがあり、壁にはいまも黒い焦げ跡が残っている。
住人は80歳男性で、20年ほど前から集め始めた。岸本哲也リポーターが話を聞くと、「ゴミ屋敷というけど、大切なもの。歩道の置き場所は、子どもが通るからクッションで、それが常識」と支離滅裂だ。家がゴミで埋まっているため、近くの公園で寝起きしている。
キャスターの伊藤利尋アナ「われわれがゴミを考えているものを、ゴミと考えていないんでしょうね」
デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「どう言おうとゴミなんですよ」
行政が強制片付けしてもたちまち元の木阿弥
こうしたゴミには、乾燥材やリチウム電池など発火しやすいものがふくまれ、積まれた圧力で自然発火する可能性もある。タバコのポイ捨て場所にされもされる。「燃えやすいうえに、プラスチックゴミは1度燃えると消えにくい」(伊藤)
ゴミ屋敷から出火して、千葉県船橋市では9棟が全半焼、愛知県豊田市では3棟が焼け、福島県郡山市では1人が死亡した。不潔なだけでなく危険なのだ。
司会の小倉智昭「片づけを説得しても聞き入れないのだろうな」
いわき市はこれまでに9回も強制的な片づけを実施したが、元の状態に戻ってしまう。
小倉「どうするかを大勢の人が考え、かつ税金から負担する。住人の財産で人権があるというが、周辺の人にも人権はありますよ」
デーブ「行政ももっと強気に出られるはずだ」