10連休明けのきのう7日(2019年5月)、各地で大小さまざまなトラブルが起きた。役所や銀行には長蛇の列ができ、保育園では久々の登園を嫌がり泣きじゃくる子どもがいたり、楽天銀行はおよそ11時間にわたりネット上の口座にアクセスできないトラブルが発生した。
「朝昼晩×10日分」の家族の食事作り、子どもや夫の世話から解放された主婦たちが友人とのランチを楽しむ姿も見られた。「は~、行った~って感じ」「ホッとした」と安堵している様子だ。
経団連会長も「おかしい。交代して取った方が日本経済にプラス」
ところが、ホットとしたのもつかの間、3か月先の8月にはまた9連休が待っている。10日の土曜日から休みが始まり、11日の日曜日は「山の日」、12日の月曜日は振り替え休日、13日の火曜日から16日の金曜日までがお盆休みで、17日と18日は土日になっているのだ。
経団連の中西宏明会長は「一斉に休むのはおかしい。交代して休みを取った方が観光地の収入の面でもいい」と話す。これにはテレビ朝日コメンテーターの玉川徹も賛成のようで、「企業も役所も休まなければいいんですよ。その代わり、労働者は交代で休みをとればいい。企業が休むから、会社行っても仕方ないから休むんだから」と指摘した。
休めない職業についている人、非正規労働者など、休んだら収入がなくなる人も多い。経済への打撃も大きいだろう。この10連休で得た教訓を生かせる社会にしたいものだ。
祝祭日多いのに、有給休暇消化率低い日本
浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「ある調査で、今回のゴールデンウイークで10連休を取れた人は4割しかいなかったことが分かっています。みんな一緒に休もうとしても、休み格差が広がるだけ。働き方改革法が4月から施行され、有給5日間は義務化されたわけですから、そこに合わせて10連休を好きな時に取れるようにした方がみんなハッピーです」
司会の羽鳥慎一「休んでお金が入ってくるならねえ。休みはいいけど、お金が入ってこないのはキツイという人もたくさんいますから」
玉川「日本は祝祭日数が一番多いのに、有給休暇の消化率が低い。みんなが自由に休める国では、わざわざ政府が休みを決める必要がないんです。日本は休まないし、休めない。祝日とかで企業の休みに合わせて無理やり休まされているから、ほかの時に休みづらいんです」
羽鳥「玉川さんの場合は、病欠という特殊事情があるので有給は取っておいた方がよいと思いますが、全体的に考えると、休み方・休む権利について考えた方がいいですね」