韓国の人気男性アイドル逮捕で明るみにでた「特権層」の闇 秘密クラブでは夜な夜な何が起こっていた?

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   韓国の人気男性アイドルグループ「JYJ」の元メンバー、パク・ユチョン容疑者(32)が覚せい剤を使用したとして逮捕された事件が、韓国「特権層」の薬物汚染問題に広がりを見せている。

   ともに覚せい剤を使用したとされる元交際相手で、韓国の大手乳業創業者の孫であるファン・ハナ被告が頻繁に出入りしていた高級クラブ「バーニング・サン」が、芸能人や財閥関係者など特権層による薬物使用の温床になっていたようなのだ。このクラブは役員を務めていたBIGBANGの元メンバーV.Iさん(28)による性接待疑惑でも注目を浴びてきた。

文大統領が「徹底捜査を」と異例の指示

   さて、文在寅政権は今年(2019年)に入り、こういった状況に異例の指示を出している。1月、「バーニング・サン」と警察幹部の癒着問題などで徹底捜査を指示したのだ。その結果、2月末からの2か月間に麻薬事犯で検挙されたのは1756人。前年比の70%増だ。その中には財閥のSKグループ創業者の孫(30)や現代グループ創業者の孫(28)もいる。

   文大統領自らが指示を出したことには政治的な思惑もあるようだ。

   2017年の発足時、文政権は「財閥改革の先頭に立つ」と演説。しかしその後「財閥改革の意思が弱い」「改革なんてできないのでは」と国民から批判を浴びていた。2018年には発足後初めて支持(45%)が不支持(46%)を下回ったこともあり、本気で取り組んでいる姿勢を見せたいのだろう。

   コリア・レポート編集長の辺真一氏は「失業率がなかなか改善しないので、特に20代30代は大統領に背を向け始めている。麻薬がらみにメスを入れれば必ず財閥3世が出てくる。そこを叩けば若い層の不満のガス抜きにもなる」と話す。

   辺氏「さらに今の韓国の第一野党の代表とナンバー2は警察出身です。警察が財閥に抱き込まれている問題が浮かび上がることで、一挙両得の狙いもある」

   青木理(ジャーナリスト)「韓国が民主化して経済成長をしたのが1980年代で、もう30年たっています。安定社会が続くと、韓国は財閥もあるので、格差が広がり、身分階層が固定化してしまう。財閥に頼る経済構造を何とかしないといけません」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト