小出義雄さん「叶わなかった夢」東京五輪で選手を勝たせて死にたいよなあ

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   「ほめて育てる」で知られた女子マラソンの指導者、小出義雄さんがきのう24日(2019年4月)に肺炎のため亡くなった。80歳だった。心疾患でペースメーカーをつけていたが、「東京オリンピックに命かけてるけど、考えてみると81歳だよ。生きてっかなあ。(選手を)勝たせて死にたいよな」とはなしていたが、願いは叶わなかった。

 

   小出さんは、バルセロナ五輪(1992年)で銀メダル、アトランタ五輪(96年)で銅メダルを獲った有森裕子、シドニー五輪(2000年)で金メダルの高橋尚子らを育て、小出マジックと呼ばれた。高橋には「お前は世界一になるよ」と言い続け、それまでの「苦しい」「耐える」というマラソンのイメージを一新した。

 

   青山学院大・陸上競技部の原晋監督は、「当時の指導者は、ある種、威張って高圧的なのが常識でした。小出先生は、明るさを前面に出して、選手のいいところを引き出すことに長けてましたね」と話す。

自信を持たせるために褒める

 

   「ほめて育てる」とは、「毎日こうなりたいという強い思いがあると、そこへ近づくんです。そのためには自信が必要。自信を持たせるためにはほめる、できるんだと言い続けることが大切」と語っていた。

 

   司会の国分太一「指導を受けた選手たちは、みんな結果を出していますね」

 

   テリー伊藤(テレント)「平成の一番いい時代に指導できたんじゃないですかね。シドニー五輪のときに、選手のできが悪い時どうするんですかと聞いたら、いやいや、俺が悪いんだよといっていました。全部自分が受け止めて、笑顔で返す。なかなかできるもんじゃないですよ」

 

   司会の真矢ミキ「監督の笑顔を忘れません」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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