横浜市の私立中高一貫校「橘学苑」で教員の大量退職騒動が起きている。
山崎夕貴アナ「保護者会で怒号が飛びました」
多くの新聞やテレビで、この6年間で120人が退職したなどと報じられて開かれた先週土曜の13日(2019年4月)の保護者会は、学校側が「辞めたのは6年間で63人」として予定の1時間半で終わろうとしたことに保護者が猛反発、結局4時間半におよんだ話し合いも溝は埋まらなかった。
教員80人のうち毎年10数人~20数人が辞めるとは
報道によると、同校には正規採用の「専任」と、非正規雇用にあたる常勤と非常勤講師がおり、いずれもクラス担任や部活を受け持つ。しかし、最近、非正規雇用の雇い止めが相次ぎ、80人前後いる教員のうち、多い年では年間10数人から20数人の規模で契約を解除されたり、自分から退職したりする人が出ていた。
保護者からは「納得できない」「事情をみんな聞きたい」「ちゃんと答えなさいよ」「逃げるな」「教育者じゃないのか」と追及の声が途切れなかった。
学校側は、小岩利夫校長が「事実と異なる」と強調したが、現役教師から「ウソ」との指摘や「労働審判になったことをなぜ言わないのか」の声も上がった。
小岩校長は「守秘義務がある。すでに和解した」と話し、保護者からは「子どもが置き去りにされた」と怒りが止まらなかった。
学校を訪れた田中良幸リポーターに、小岩校長は「雇い止めの事実はない。労働局も来て調べたが、大丈夫だった」と話した。神奈川県はきょう23日とあす、職員を派遣して実態調査する。
田中「雇い止めは雇用期間満了時に契約を更新しないことですが、突然の言い渡しや5年以上雇った場合に無期契約を求められる無期転換ルールの直前解雇は問題になります。この学校は先生の約50%が非正規雇用です」
司会の小倉智昭「生徒や保護者にすれば、いい先生には長くいてほしい。こういう問題はこじれる」
キャスターの伊藤利尋アナ「他の私立校でも非正規が多く、問題があります」