名古屋水族館で開催中の特別展「寿司ネタ大集合」がおもしろい。さまざまな魚が泳ぐ水槽の前に、その魚をネタにしたにぎり寿司のサンプルが置いてあるのだ。たとえば、まあじ、あなご、いしだい、かわはぎ、しまあじ、すずきなどの切り身が、シャリの上に載った形になって展示されている。
横浜から来たという入館者は「全然、生きているときと色が違うんだなって・・・」と面白がっている。
切り身で泳いでいると思ってる子どもたち
アシスタントの斎藤ちはるアナ「飼育員の岡本仁さんは、最近は魚を切り身でしか見たことがない子どもも多い。実際に生きているものと食べる状態のものとを一緒に置くことで、命をいただいているという実感を持ってほしいと思って始めましたと、話しています」
たしかに、スーパーに並んでいるのは切り身や調理済みの魚ばかりだ。
吉永みち子(作家)「本当に、切り身で泳いでいると思っている子どもがいるみたいですからねえ」
長嶋一茂(スポーツプロデューサー)「命の尊さを学ばせる食育だね」
司会の羽鳥慎一が「以前に、水族館に取材に行って聞いた」という話を披露した。「飼育員さんに聞くと、質問でダントツに多いのは、美味しいんですか?なのだそうです。どこに棲んでいるんですかではないんです」
水族館の魚を見ても、生き物に見えていないのかもしれない。
特別展は6月2日(2019年)まで。