開かずの踏切、遮断機をのこぎりで切断した男を悪者にしていいのか ビビットの取材不足に呆れる

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   千葉県船橋市の京成電鉄の踏切で13日(2019年4月)、事故で30分も閉まったままの踏切に腹を立てた男性が、ノコギリで遮断機のバーを切断、トラックを通す事件があった。

   動かぬ証拠の動画があった。午前7時頃、近くで起きた人身事故で電車は運転を見合わせ、踏切は遮断機が下りた状態が続いた。すると踏切に作業衣姿の男が立ち入り、ノコギリでバーをゴリゴリと切り始めた。これが動画で撮影されており、110番通報された。

   動画の撮影者は「まじかよと。しばらく閉まったままで、我慢の限界が来たんじゃないか」という。

30分も「開かずの踏切」にした京成電鉄の責任は?

   男は切り取ったバーをのけると、トラックを運転して去ったが、ナンバーから身元が判明、自営業の53歳の男が器物損壊容疑で逮捕された。調べに対し、「仕事があるのに、腹が立ってやってしまった」と容疑を認めている。

   古谷有美アナ「どうしてこんな短絡的なことをやってしまったんでしょう」

   MCの国分太一「やっぱり30分は、腹が立ったんでしょうね。踏切って、ノコギリで切れちゃうんですね」と話がそれる。

   竹山「ノコギリでひくおじさんが一番悪いとは思いますが、30分遮断機を下げているのを問題視した方がいい」

   政井マヤ(フリーアナ)「他に迂回できないでハマっちゃうと動けませんものね」

   番組では「切るのは良くないことです」と締めくくったが、取材不足だ。

   筆者は、他の私鉄で停電に出くわしたことがある。駅近くの踏切が閉まったままチンチンと30分以上も鳴り続けなので、駅に「開けられないのか」と聞いた。答えは「中央制御なので、手が出せない」だった。電車の来ない線路沿いを3駅歩いて帰宅したが、この間、電車も来ないのに閉まった踏切はチンチンとなり続け、たくさんの人が遮断機の前でおとなしく待っていた。

   一本のノコギリが、私鉄の目を覚まさせることになるのかどうか。テレビもしっかり取材しないといけない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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