きのう9日(2019年4月)に新紙幣1万円札の顔と決まった渋沢栄一の地元、埼玉県深谷市が大はしゃぎだ。リポーターの上路雪江が訪れると、駅前には銅像が鎮座しており、名物の「渋沢からくり時計」が出迎える。少し離れた記念館には等身大のパネル、肉声テープ、写真、資料などが展示され、きのうは普段の5倍、160人が来館したという。
地元の小学校にも肖像画が飾られている。5年生の3人の女の子がいたが、「夢なき者は理想なし!理想なき者は信念なし!信念なき者は計画なし!」と渋沢の座右の銘「夢七訓」をよどみなく唱えた。
商店街も大喜びで、「渋沢栄一をPRする『青淵会』」の宮川友安会長は「エープリルフールにしてはだいぶ時が経っているなと。よく見ていましたら、われわれがつくっている紙幣10万円札にそっくりの1万円ができているんで、パクられたなと思いました」と笑顔で話す。
商店街は関連書籍、お酒、ラーメンまでセール
盛り上がっているのは深谷だけではない。同じ高崎線沿線の北本市には、新千円札になった北里柴三郎の「北里大学メディカルセンター」があり、敷地内に「コッホ 北里神社」がある。ドイツの細菌学者コッホは北里の先生なのだ。
ここでも商店街では書籍、お酒、ラーメンなど関連セール、記念セールが行われている。
一方、「樋口一葉の五千円札がなくなってしまう」とがっくりしている人もいる。坂戸市の中島常吉さん(91)だ。一葉の師である中島歌子の親戚で、「やむをえないこと、時代の流れだと思いました。残念ですね」と話していた。
司会の国分太一「それにしても、新紙幣が登場するのは2024年ですが、埼玉は少し早すぎませんか」
埼玉育ちのキャスター堀尾正明「これから5年間、ずっと盛り上がり続きますから」
「翔んで埼玉」で埼玉はいまや全国区だが、新札でいよいよ人気県になるかもしれない。