新元号「令和」の出典が万葉集「梅花の歌」だったことから万葉集ブームが起こっている。
昨日7日(2019年4月)の都内の書店では、「万葉集」がずらりと並び、「1日に数十冊という売れ行き。「普段は月に数冊」というからすごい。
「梅花の宴」の舞台となった福岡・太宰府の坂本八幡宮は昨日、大勢の観光客で参拝の列ができた。歌人大伴旅人の歌碑の前では記念写真。普段は30人くらいのところが100倍の3000人にもなった。
貴族のケンカの歌もあれば、用を足す女性の歌もある
奈良・明日香村の万葉文化館には、万葉集の写本が展示されているが、「令和」の決定以前から「令和」のページが開いてあった。まさに大当たりで、昨日は普段の倍近い1000人ほどが訪れたが、普段多いお年寄りに代わって、若いカップルや子供連れが多いという。
意外なところでは富山・高岡市。ここは、旅人の息子で、万葉集の編纂に当たった歌人、大伴家持が天平18年に越中の国守(今の県知事)に赴任して、多くの歌を残したところ。今も小・中学生の「万葉かるた」大会もやれば、「万葉歴史館」もある。家持の銅像もある。市内を走る電車も「万葉線」だ。
スタジオは「万葉集トリビア」を並べて見せた。解説は、奈良女子大名誉教授で高岡市万葉歴史館館長の坂本信幸さん。
そもそも万葉集とは、奈良時代に作られた現存する日本最古の和歌集。全20巻、約4500首を納めている。
で、最初のトリビアは「だれが詠んだ」歌か。天皇や貴族はもちろんだが、役人、防人(兵士)、農民から罪人まで、まさになんでもあり。現代でいうと、サラリーマン川柳かツイッターのようなものだったらしい。
MCの国分太一「位の高い人たちが遊んでいると思ったけど、そうじゃない」
カンニング竹山(芸人)「サラリーマン川柳というより、『お?いお茶』の缶に載っている川柳」(笑い)
国分「どうやって歌を集めた?」
坂本さん「地方の歌を集めるのは、国を統治する上で重要でした。役所が集めたのです」
歌で貴族が喧嘩しているものもあれば、用を足す女性に、「おばさん、そこで用をたすな」とたしなめている歌までがある。着物を借りてもいいのに、なぜ人妻を借りたらいけないの?という歌もあった。