難治がんと生きたショーケン8年・・・53時間の映像に残されていた「オレと仕事と妻と」

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「抗がん剤で声がかすれたら、今度はそれをどう使うかだ」

   病気と向き合うことを、萩原は「非常に不快なことだけれど、今までと違う自分を発見できる」「抗がん剤で声がかすれれば、それをどう使うか、それがまだ残されている」「体力の限界はあるが、知恵の限界はまだ使って(達して)いない」とも語っていた。

   「希少がんの難関を治そうとは思わない。かかえたまんまで人に迷惑をかけないで挑戦でき、家内に心から正直なことを伝えて。ただね・・・、そうね、5年生きたいね」と、途切れ途切れに話す姿も映像に刻まれていた。亡くなる8日前も、せりふのけいこを懸命していた。そこで映像はぷつんと切れる。

   武田真一キャスター「俳優として生きる覚悟を見せてくれました。とっぽくて、陽気で、荒々しくて、素敵なスターでした」と締めくくった。昭和から平成を強烈な個性で走り抜けた。

   *NHKクローズアップ現代+(2019年4月4日放送「独自映像"ショーケン"最期の日々」)

文   あっちゃん
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