家庭の食べ残しチェックで食費6万円が浮いた
食品ロスの45%、289万トンは家庭の食べ残しで、これをチェックするアプリもある。何を捨てたかを記録し、どうすれば捨てずに済んだかを考える。これをうまく使って、年間6万円の食費を浮かせた例もあるという。
では、占部ディレクターの3週間の「ロス食品生活」の収支はどうだったのか。「痩せたみたいだけど、大丈夫」と武田真一キャスターから突っ込みが入る。弁当やランチで作り過ぎたものを半額で出す割引サービスや、メーカーや卸から廃棄間近のカップ麺などをゲットできる通販サイトなどを利用し、最終的に、ロス食品19キロを食べ、食費は5976円、体重は4キロ減り、かかったのは交通費3577円だった。
占部ディレクターは「ロスをなくそうと思ったら、ライフスタイルから変えていく必要がある」と話す。石井さんは「ロスを止めることがかっこいい、というような雰囲気を作っていきたい。エコはかっこいいんだと」
商品の賞味期限に関して、「3分の1ルール」という食品業界の商慣習がある。賞味期限の残りが3分の1をきると廃棄してしまうのだ。ある倉庫には、まだ食べられるのに廃棄を待つ食材が、20万点も眠っていた。
食品ロス削減のアプリは、消費者にも食品業界にも行政にも「三方お得な」妙手に見える。とりわけ大阪のがいい。あの焼きそば、食いたくなった。
*NHKクローズアップ現代+(2019年4月3日放送「食費が激減!?"食品ロス"だけで暮らしてみた」)
文
ヤンヤン