新元号に採用されなかった候補の公表は差し控えるとしていたが、わずか1日後の2日(2019年4月)にすべて判明した。令和のほかに、「英弘(えいこう)「久化(きゅうか)」「広至(こうし)」「万和(ばんな)」「万保(ばんぽう)」の5つがあったという。
司会の国分太一「不思議ですよね。もともと公表しないというものが、すべて判明した。なぜなのか。政治ジャーナリストの田﨑史郎さんに話をうかがいました」
田﨑氏によると、「有識者や正副議長、閣僚など30人以上が知れば、『口が軽い人』は必ずいる」ということだった。
司会の真矢ミキ「そんなあ!?」
国分「ダメでしょう。だって、これはもう言わないと言っていたじゃないですか。口が軽い人がいるからといって、それでいいんですかねえ」
新聞・テレビにとっては歴史的スクープ
キャスターの堀尾正明「口が軽いという人よりも、新聞記者やテレビの記者、フリージャーナリストにしても、特定の政治家の人と仲良くしてスクープを取ろうと普段から心掛けているんです。今回はきのう2日(2019年4月)、朝日新聞が朝刊でスクープしたわけですが、ある意味、手柄なんです」
堀尾は昭和から平成になるときに、毎日新聞が夕刊で「平成」の文字を他紙より早く出したことを挙げた。「小渕官房長官がテレビで発表した後だったのでよかったけど、毎日新聞ももしかしてメモを見たのか、どっかで電話の声を聞いたかもしれないですね」
公表禁止は内閣の越権行為?
国分は「口が軽い人」にこだわる。「数人がしゃべっていると思うんです。確認を取らなきゃいけないから。軽い人は1人だけだったわけではないですね」
ただ、衆参正副議長は議会の代表、つまり国民の代表として新元号についての意見を述べたわけで、それを内閣がしゃべるな、秘密にしろと指示することは3権分立を軽視することにならないか。内閣が公表しないとしても、正副議長が自分の判断で明らかにすることは、3権の長としてあり得るわけで、「口が軽い」というような下世話な話ではないはずだ。