将棋の藤井聡太七段の勝負メシで一躍有名になった東京・千駄ヶ谷のそば店「みろく庵」が今月(2019年3月)いっぱいで閉店する。きのう28日は店の前に長い行列ができていた。
みろく庵は将棋会館に近く、藤井が対局中に出前で何を取るかいつも話題になってきた。注文した肉豆腐定食、玉子雑炊、味噌煮込みうどん、豚キムチうどんなどは、いまも店の人気メニューだ。藤井は「みろく庵さんもこれで最後になるのかな。寂しい思いはあります」と話している。
平成とともに消える「老舗店」政治の裏舞台となった赤坂の料亭も接待激減で・・・
平成の終わりとともに閉店という有名店はほかにもある。
時代を動かした料亭「赤坂金龍」も閉める。昭和3年創業で、政治の裏舞台でもあった。平成9年には山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎のYKKが会談、平成22年には森喜朗元首相が解散・総選挙を模索したとされる。
リポーターの上路雪江が店の中を見せてもらった。部屋は独立していて、他の客に会わずに入れる。記者をまくための逃げ道もあった。赤坂の最高齢芸者、赤坂育子さん(79)は、20代のころの高度成長期が最も料亭利用が盛んだったという。佐藤栄作、田中角栄らの思い出も語った。
しかし、料亭接待が減り、昭和40年代には赤坂に60軒あった料亭は、いまは4軒しかない。金龍も生き残りをかけてリニューアルなどしたが、店主の秋葉佳宣さんは「2年前に脳梗塞になって、店でメインで仕事ができなくなった。苦渋の選択です」と語る。
司会の国分太一「行ったことがないので、一度、堀尾さんに連れて行ってもらいたかった」
堀尾正明キャスター「来月に連れて行こうと思ってたんだけどなあ。終わっちゃう」
政治評論家の有馬晴海さんは「政治活動費が、企業献金から政党交付金になって、政治家が料亭を利用しなくなったのが大きいですね」という。