川崎市川崎区の認可外幼稚園「A.L.C.貝塚学院」はおととい26日(2019年3月)、卒園式を終えた数時間後に突然、閉園を宣言した。運営会社が倒産したためで、あと5日で入園式、進級というタイミングで300人近い園児の行き場が宙に浮いてしまった。
保護者に届いたメッセージによると、倒産の理由は少子化や認可幼稚園の無償化とされ、「事業を継続できず、本日以降、臨時休業」とあった。園舎の前から、岡安弥生リポーターが「1階はシャッターが閉まっています。3階には紅白の幕が見え、卒園式のままです」と伝える。
保護者は「子どもは幼稚園に行くと張り切っていたのに」「卒園式の気持ちはもうぶち壊しですよ」「ひどい。どうしよう、パニックっちゃって」と困惑している。入園金を払った保護者もおり、「警察に行く。だって詐欺だ」と怒る。
"路頭に迷う"園児300人・・・市内の保育園の空きなし
「A.L.C.貝塚学院」は独自の英語教育を掲げ、「一般の幼稚園ではありません」と強調してきた。入園金9万円、制服4万円、諸費用19万円、月謝は2万5000円から3万6000円で、「1口5万円の債権を募り、なかには300万円も預けた人もいるそうです」とキャスターの宇賀なつみアナが伝えた。
去年(2018年)7月に入園申し込み、8月に面接、今年2月に入園準備の説明会が開かれた。
司会の羽鳥慎一「(経営難は)その前からわかっていたはずで、入園5日前に言われても。もっと早いタイミングで通知しないと」
高木美保(タレント)「おかしい。責任感を持っていれば、こんなやめ方はしないですよ」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「幼稚園は教育機関なのに、英会話学校を経営する感覚ですよね」
300人の園児の行先について、川崎市は「市内の保育園に空きはなく、県管理の認可幼稚園については把握していないが、何かできないか検討したい」としている。