「日本語学校」留学詐欺!住所も教師もすべてウソ―ベトナム人に計7000万円振り込ませトンズラ

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   日本留学を希望していたベトナム人66人が、総額7000万円にものぼる授業料をだましとられる事件が起きている。「杉並外国語学院」と名乗る日本語学校だが、東京・杉並の住所には看板がかけられているだけで実態はない。

   杉並外国語学院のホームページを見ると、6人の教師が写真つきで載っているが、別の学校の教師の写真にでたらめな名前を付けたものだ。無断で写真を使われた教師の1人は、「学校に連絡をとったが、メールへの返答はもらっていません」と話している。校長の言葉も青山学院高等部のホームページをそのままコピペしたものだった。

   ホームページに載っていた住所をきのう26日(2019年3月)、上路雪江リポーターが訪ねたところ、フェンスに囲われたさら地だった。番地が1つ違いの隣のマンションのベランダに「杉並外国語学院」という看板がかけられていたが、「人が出入りしているのは見たことない」と住民は話す。

   学校の登記簿には、代表取締役として「張」という中国人らしき名前が載っているが、自宅とされる住所には中国から1年半前に働きに来たという「李」と名乗る女性が住んでおり、「張という人は知らない」と話している。

警視庁とハノイの警察が捜査開始

   被害にあったベトナム・ハノイの仲介業者ランさんによると、5人を今年4月(2019年)から杉並外国語学院に入学させる予定で、学校と交渉や手続きを進めてきたが、今月6日(2019年3月)に指定された口座に入金後、急に連絡が取れなくなったという。

   不審に思って同業者に確認したところ、合計66人が詐欺被害にあっていることがわかった。振り込み金額は7000万円にのぼる。ランさんは「学生のお金を返してあげてください」と訴える。すでにベトナムの警察当局が捜査を開始し、日本の警視庁は杉並外国語学院の口座を凍結した。

   司会の国分太一「被害額は1人あたり100万円余ですが、ベトナムの平均年収は約40万円です。年収の2年半分の被害にあっているということで、本当にひどい話です」

   原晋(青山学院大陸上部監督)「(日本から外国へ留学するという)逆の立場で考えてみるとぞっとしますよね」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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