150メートルの遠くからも解錠できる新技術
「リレーアタック」は、車から出る微弱な電波を増幅させてキーに送り、キーからの戻り電波も増幅させて車に送って解錠する。2人の人間が中継するが、1人はキーの近くに寄る必要があり、これまでの例で最大は、家の玄関先から居室までの8メートルだった。
ところが今回の車の持ち主は、ホテルの2階と3階にいて、車との距離は20メートルと60メートルだった。従来の常識を大きく超える新技術が使われた可能性が浮上した。
海外では、車をロックした時、その電波を捉えて、スペアキーを作ってしまう機器の実験映像がネット上に公開されていた。この機器が「コードグラバー」というもので、車の近くにわからないように置いておくだけ。持ち主に近寄る必要もなく、複数のキーに対応できるという。距離は最大150メートルというから、スマートキーの車は全部アウト。防ぎようがない。
今回の事件を専門家は、「窃盗団の中ではトップレベルの犯行」という。
MCの国分太一「最近知ったばかりなのに、もう新しい技術が出てきた」
対策はというと、専門家は、4つのタイヤに違う鍵をかけるとか、ハンドルにロックをかけるとか、実質的な効果より手間がかかるということを犯人に見せつける方が効果はあるという。
国分「ここまでしますかね」
千原ジュニア(タレント)「あるいは、窓とかちょっと開けておいて、近くにいるよと見せかけるとか」
古谷有美アナが並べて見せたのは、キーの電波を遮断するポーチ、金属の缶、アルミホイルなどだった。タイヤロックといい、単純な初歩に戻るのがいい?