クラクションが激しく鳴る中、白い車が隣車線に危険な割り込みをかける映像を、後ろを走っていた大型トラックのドライブレコーダーがとらえた。事故寸前の危険な行為だ。
この白い車は23日(2019年3月)、名神高速の草津ジャンクション付近でトラックの直前に右から突然割り込んできた。さらに、すぐに左車線の狭いスペースにも強引に車体をねじり込ませた。そちらは渋滞中で、一歩間違えれば玉突き衝突の大惨事になるところだった。
0・1秒の差であわや大惨事になるところだった
司会の羽鳥慎一「危ない場面でした」
トラックのドライバーが「恐怖というより死ぬか事故するかしか頭になかった」というほどで、どうにか急ブレーキをかけ、事故を回避した。白い車はウインカーも点滅させていなかった。
映像を見た事故鑑定の専門家、中島博史さんは「白い車は20メートルを2秒で通過した。0・1秒違ったら衝突しただろう」と指摘した。現場は1キロ先で新名神高速との合流するため、急いで車線を変えたらしい。
大型トラックは7トンの梱包用フィルムを積んでおり、荷崩れして社員総出で積み直さなければならなかった。警察に被害届を出したが、白い車の行方はまだわかっていない。
菅野朋子(弁護士)「事故を起こしていないので、白い車は行政処分の反則金ということになります」
進路変更禁止違反と合図不履行で6000円ずつの1万2000円という。もし荷物が壊れた場合は、白い車が任意保険に入っていれば賠償されるが、入っていなければ直接請求するしかないそうだ。
羽鳥「ひどい話です」
青木理(ジャーナリスト)「ここまでひどいケースは珍しいが、割り込み運転はけっこうありますから、車間距離をとらないといけませんね」