ここ数年、小学校の卒業式にはかま姿で出席する女子児童が増えている。
1990年代、女子学生が卒業式ではかまを着ることが流行したが、当時の女子学生が母親になり、その子供が小学校を卒業する世代になったのが理由の1つ。さらに、その晴れ姿をSNSで投稿することで、ブームを後押ししているようだ。
しかし、その賛否がネット上でも「高価だし小学生には贅沢」「階段から転げ落ちないか心配」「着たい人は着ればいい」など議論になっている。
「トイレで不便」「親の経済負担も大変」」
さらに、「はかま着用を控えてほしい」と呼び掛ける学校や自治体も出てきた。
去年(2018年)の卒業式に約9割の女子卒業生がはかまで出席した小学校があったという宮城県東松島市では、市議会で市長がはかま着用の自粛を呼びかけた。理由は「はかまを着ている子供たちに劣等感を持ち、卒業式を本当に喜べていない子がいるのではないかと危惧している」から。「親の経済負担も大変なのでは」という心配もあるようだ。
東松島市の教員にはかまの「縮小方向」について聞いてみると、「共感できる」が90人、「共感できない」が23人、「分からない」が24人だった。
賛成の理由は早朝からの着付けや締め付けなどの「健康面でのリスク」「トイレで不便」「移動時の安全面」など。反対の理由は「何を着るかは家庭の問題で学校が口出しするものではない」「一生に一度のこと。子どもや家族の意向を考慮することが大切」などだ。
キャスターの伊藤利尋「親としては『あの子がこうだから私も...』とか変な競争に巻き込まれたくないな、と思いますよね」
夏野剛(慶應義塾大学特別招聘教授)「この世代はコスプレ世代なので、ハロウィンみたいにコスプレの機会だと思えばいいのでは?」
伊藤「個性を発揮する場だったらいいと思いますけどね。お互い尊重し合って」
司会の小倉智昭「卒業式で個性発揮したってしょうがないでしょ!」