15日(2019年3月)、人が刺される悪質なフェイク動画がSNSに投稿され、多くの人に拡散、警察が捜査に出る事態へと発展した。
55秒の動画には、暗闇でもめる2人の男の姿が。1人が何かを取り出し、相手を刺し、足早に立ち去る。刺された方は倒れたまま動かない。合間には撮影者の「え?けんか?」「ウソでしょ!」というつぶやきも入っている。
動画の投稿者は「この人が倒れた後にすぐ通報しました。ナイフか何かの刃物で刺されたみたいです。犯人はまだ捕まっていません。場所は(東京都)町田市です」と場所まで明かした。その後この動画は30万回再生され、拡散。警察への通報も相次いだという。
「こうやって番組で取り上げることにも腹が立つ」
中には信憑性を疑う声もあったが、投稿者は「疑われて気分悪い」と不快感をあらわに。
しかし、2日後の17日、「てってれーーー ドッキリでしたー!」「走る屍!!ww」というふざけたテロップ入りの動画を投稿、デマであることをばらした。さらに、2人の男が「みなさーん!だまされてありがとうございます!お酒がうまいよー!!」と挑発する動画も投稿するありさま。
司会の小倉智昭は顔をゆがめた。放送で男らの顔をぼかしていたことも不満で、「こんなバカなやつ相手にしない方がいいよ!やるんだったら顔出しちまえ!」と激怒。「こうやって取り上げることにも腹が立つ。罪に問えないの?」
夏野剛(慶應義塾大学特別招聘教授)「この場合は悪質性が高いので、警察の厳重注意は絶対ある。だまされない人もいたことにいら立ってエスカレートした感じがしますね」
ちなみに、専門家によると、この男らは偽計業務妨害に問われる可能性はあるそうだ。