「ロックンロール」の内田裕也さんが17日(2019年3月)逝った。79歳だった。妻の女優樹木希林さん(享年75)が亡くなって半年、入退院を繰り返していたが、先月20日に体調を崩して入院したままだった。妻の後を追うような旅立ちだった。
東京都知事選に出馬、政見放送で歌を歌った
希林さんが亡くなった後、「今年は予期せぬことが続いて起こったので、ここで弱気になったら、今までやってきたことはなんだったの、となる。なんと言われようが最後までロックンロールを信じてやるから、見ていて」といっていたが......。
内田さんは18歳の時エルビス・プレスリーに憧れ音楽の道に入った。1966年、来日したビートルズの前座をつとめ、同じ年、沢田研二さんらをスカウトし、これがのちに「ザ・タイガース」となる。70年代からは映画俳優としても活躍。91年52歳で東京都知事選に出馬、政見放送で歌を歌った。
私生活では、1973年に希林さんと結婚。しかしわずか3カ月で別居。81年には内田さんが勝手に離婚届を出し、騒動になった。内田さんは「イメージとして、ロックンロールカップルみたいなのがある」といい、希林さんは「あんなちゃらんぽらんな、お金のことも女の子ともどんぶり勘定、子供は作らせっぱなし」といいながらも結婚は続いた。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト