NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(総合・日曜よる8時)の10日(2019年3月)放送の第10話の平均視聴率は8・7%と、とうとう8%台まで落ち、1ケタ台が定着してしまった。さらに、出演中のピエール瀧がコカイン使用で逮捕されるなど、まるでいいとこなしである。
大河ドラマのこれまでの最低視聴率記録は「平清盛」(2012年)45話の7・3%だが、これを更新しそうな急落ぶりだ。10話までの平均は11・11%で、スタートダッシュでこれほど低迷した例はない。また、全話平均で最低だった「花燃ゆ」(2015年)の12・00%をすでに下回っていて、下手をすると、ひとケタという悪夢もあるかもしれない。
NHKとしては、東京オリンピック・パラリンピックの前年に、宮藤官九郎の賑やかな脚本で、手だれの役者を総動員して盛り上げようと狙ったのだろうが、策におぼれたということか。「いだてん」視聴率の全話最低記録更新は早くも決まったようだ。(テレビウォッチ編集部)