前橋市の県立高校2年生の女子生徒(17)が先月1日(2019年2月)、市内の踏切ではねられ死亡した。自宅から自身が書いた26枚の小さなメモが残されていた。父親はいじめによる自殺と訴えている。
「日直として黒板を消していたら後ろで悪口を言われた。気持ちが押しつぶされそうだ」
いじめのきっかけは人の悪口に同調しなかったこと
メモは去年(2018年)9月から始まっている。「味方だと思う人にも疑いを向けてしまう。人との距離が分からない」「嫌われたくない。だから、自分を殺す」「そうか、すべて私が悪いのか。もういいや、私、もう」
体調にも変化が起こる。「ストレスでお腹が痛い」「今日は体調が悪い。左目が痛い」。先生にも不信がある。「先生は私の言葉を信じてくれなかった。ネットで悪口を言われているのは本当なのに」。日付のない1枚には「もう疲れた。私はその言葉で傷ついて泣いているのに、こんな世界、もうバイバイ」
父親によると、幼いころから笑顔が絶えない娘だった。中学時代は吹奏楽部に所属していたが、高校に入ると180度変わった。学校から泣いて帰るようになった。友人によると、いじめのきっかけは人の悪口に同調しなかったことだったという。父親は一度、学校に行って担当に相談し、いったん解決したと思っていた。だが先月1日、体調を崩し早退したその夜に自宅から10分ほどの踏切でひかれた。
司会の加藤浩次「表に出づらいいじめだが、相当悪質と思います。学校でコソコソ言われ、ネットでも悪口を言われる。そしたら、どんどん世の中全部から嫌われているような感じになってくる。どうしたらいいのでしょうか」
学校はきょう12日(2019年3月)午後、遺族に調査結果を説明するという。