すっかり春になり、そろそろ衣替えを...と考えている人は多いのでは。ただ洋服をタンスにしまえばいいのではなく、来シーズンもキレイに着るためにはちょっとした工夫が必要だ。
冬物をしまう前に洗濯しておこうと、セーターを洗濯機で洗ったら、縮んで着られなくなったという経験がある人もいるだろう。
一度縮んでしまったセーターも、意外な方法で元通りに復活する。「洗濯王子」こと中村祐一さんが教えた。
「シリコン入り」を使うのがポイント、シャンプーはNG
洗濯王子によると、「ニットが縮まない方法ってないんです」という。ウールなどの繊維は表面がウロコ状になっていて、水に濡れると表面が開く。この状態で洗濯機で洗うと表面が絡まり、縮んでしまうのだ。
洗って縮んだセーターを元に戻すには、40度前後のお湯4リットルほどと、髪の毛用のトリートメント(シリコン入り)を使う。
トリートメントを1センチ程度手に取り、お湯にしっかり溶かす。セーターを浸して全体に水分を浸透させたらお湯から出し、軽く絞ってすぐに手で伸ばす。
シリコン入りのトリートメント液に浸すと、繊維一本一本がコーティングされ、滑りが良くなる。この状態で引っ張れば、絡まった繊維がほぐれて元通りになるというわけだ。
洗濯王子「乾かす時にちょっと縮むので、1センチくらい大きめに伸ばしておくと乾いた時にちょうどよくなります」
形が崩れないよう、日陰や室内で平干しする。100円ショップで売っているワイヤーネットの両端をズボン用のハンガーのクリップで止めれば、簡単に平干しスペースができる。
シリコンはトリートメントだけでなくシャンプーにも入っているが、セーターを伸ばすのにシャンプーを使うのはNGだ。
副島淳リポーター「シャンプーは洗い流すことを前提に作られているので、服に残ると変色などの原因になる可能性があります」