東京都豊島区巣鴨の生活道路に接する民家の家主が通行を妨げてきた近隣トラブルで、家主が民家からのびて危険だった松の枝が何者かに切られたことに怒り、今度は竹40本を使ったバリケードを設置した。「(私有地だから)通行はダメと言っているだろう、このヤロー!」とボルテージが上がり、近くの住民は「恐怖さえ感じる」と大弱りだ。
家主「もめないのがいい人生とは限らない」
「モーニングショー」が2015年に取材を始めて3年半、のびた枝にあたって転倒した人もおり、通ろうとするガス業者に暴行したとして70代独り暮らしの男性家主が警察に逮捕されたこともある。一時は軟化していたが、ディレクターが半年ぶりに行くと、三角コーンやビールケースに竹を刺したバリケードが道路幅の半分近くを占める私有地部分に並べられていた。家主は「梅まで切られるかと思っておいた」「もめないのがいい人生とは限らない」と、立ち入り禁止を言い張り続けた。
私有地からのびる枝は所有者の許可がなければ切れないが、生活道路は私有地であっても誰でも通行できる。「区は見回りを続け、クレームには適切に対応するといっています」(宇賀なつみアナ)というが、トラブルはいっこうに解決していない。
山口真由(米ニューヨーク州弁護士)「行政は強制代執行できますが、もめたくないので消極的になります」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「本質は法律でなく、孤独の問題。孤独な人は争いごとであっても社会にかかわりたいという欲求を持っている。日本社会の病理があらわれています」
司会の羽鳥慎一「結局、コミュニケーションの話になりますね」