体操協会パワハラ騒動、ウミを出さずケンカ両成敗で決着 宮川選手に反省文 塚原夫妻は円満勇退

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   日本体操協会は9日(2019年3月)、都内で理事会を開き、宮川紗江選手(高須クリニック所属、19歳)に対するパワハラ問題に関する特別委員会の報告書を承認した。

   理事会では宮川選手に反省文の提出を、塚原光男副会長(70)と智恵子女子強化本部長(71)には言動の一部が協会の倫理規定に反するとして評議委員会での謝罪と任期満了に伴う退任を求めた。他に具志堅幸司副会長(62)、池谷幸雄理事(48)に対して謝罪文や誓約書の提出を求めている。

   一連の騒動の引き金となったのは去年(2018年)8月15日、宮川選手のコーチを務めていた速見佑斗氏(35)の無期限登録抹消したこと。選手への暴力が理由だが、宮川選手は8月31日に処分を疑問として記者会見を開き、逆に塚原夫妻からパワハラを受けたと訴えた。

マスコミにペラペラ喋った具志堅、池谷両氏にも「お仕置き」

   協会が問題視したのは宮川選手のこうした発言。決定的な証拠のない中で塚原本部長の名誉信用を著しく傷つけた疑いがあるとともに、パワハラ問題について協会内の相談窓口を利用せず、事前相談なくマスコミの取材を受けたことがガイドラインに違反する疑いもあるとしている。

   一方、塚原夫妻も協会の要職にありながら「なぜ彼女があんなウソをいうのか。ウソは全部」などとインタビューで答えるなど、言動の一部が倫理規定に反するとしている。

   具志堅氏は「18歳の少女がウソつくとは思えない、全部ウミを出す必要がある」というマスコミでの発言の公正性が問われ、池谷氏はテレビ出演での協会批判の発言が正確性に欠け、風説流布にあたるとされた。

   宮川選手の代理人を務める山口政貴弁護士によると、反省文はすでに提出済み。内容は「今回の件でご迷惑をおかけしたのは反省しています。あとは競技の方でいい結果を出していきたいです」とA4の紙に5~6行程度のものだったという。

   宮川選手とスポンサー契約を結んでいる高須クリニックの高須克弥院長(74)はツイッターに「パワハラって、受けたと感じたのがパワハラでしょ。万が一それが間違いだとしても反省文書く必要のあるのは加害者側ではないかな?」と疑問のコメント。

   杉山愛(元プロテニス選手)「そもそもなぜ反省文か疑問。上っ面の解決にしか見えない。宮川選手はこの問題を早く終わらせたいというあきらめの気持ちから反省文を提出したのでは」

   司会の加藤浩次「テレビ出演がダメだとメディアに告発できない」

   近藤春菜(お笑いタレント)「宮川選手は、パワハラ相談窓口に相談しても中で処理されるのではないか、表に出した方が解決になるのではないか、という思いがあったのでは。他の選手も今後何も言えなくなる。協会を守ろうとしているようにしか見えない」

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「単なるケンカ両成敗。これで全ておしまいでは騒動の教訓が生かされない。ウミを出し切ることが協会の仕事」

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みっちゃん

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