来週月曜日で東日本大震災から8年になる。民放は特別番組などは少ないが、さすがにNHKはさまざまな角度から取り上げている。
8日金曜(2019年2月)の<2画面ドキュメンタリー「無人の町から8年~福島県浪江町~」>(よる10時)は、東京電力福島原発事故で全域が立ち入り禁止となった直後に撮影した番組「浪江町警戒区域~福島第一原発20キロ圏内の記録~」と、同じ場所をいま同じように撮影したらどう変わっているか。画面を左右に2分割して、「2011年」と「2019年」を並べるという新手法で8年という時間を見せる。
NHKスペシャル(よる9時)は3・11シリーズで、9日は岩手・釜石の旅館のおかみ、赤字でも経営を続ける水産加工会社社長など<「がけっぷちでもがんばっぺ~旅館おかみと"魚の町"の社長の奮闘記~」>、10日の<ついのすみかと言うけれど・・・~住宅再建の裏側で追い込まれる被災者>では、災害公営住宅に入居しても新たな近所付き合いが気付けず、孤立していく高齢者を浮き彫りにする。
11日の<拝啓・二十歳の自分へ~"震災カプセル"8年目の旅立ち~>は、震災直後に「二十歳の自分へ」という手紙を書いて埋めたタイムカプセルを8年後に掘り起こした新成人たちが、この8年間と将来への思いを語る。
昼ワイドショーは地震発生時刻に合わせて中継放送
このほか、10日には<特集・明日へつなげよう~震災から8年>(あさ10時)でタレントの篠山輝信が被災地を訪ね、BS1では阪神・淡路大震災で娘を失った夫婦と、東日本大震災で被災した息子が帰れるようにと自宅を再建した男性の2つの家族の出会いを描く<二つの震災 出会いと再生の物語>(よる7時)を放送する。
11日の<あの日の星空~3・11の星が教えてくれたこと~>(よる10時25分)は、大停電で起きた満天の星空を被災者は生死の境をさまよいながらどんな想いで見上げていたのか。3・11の星空をプラネタリウムで再現した仙台市天文台制作のドキュメンタリーだ。
大震災当日は地震発生時刻の午後2時46分に合わせて、NHKは「ごごナマ」(ごご1時)で特集するほか、民放各局は昼のワイドショーで追悼式典や被災地リポートを中継放送する。(テレビウォッチ編集部)