有名女性誌など、3つの広告が相次いで「女性蔑視だ」と炎上する事態になっている。人々を引き付けるため、「尖った」表現が求められるキャッチコピーだが、アウトとセーフの境目は難しい。この事態に司会の小倉智昭は「だんだん話せなくなっちゃうな...。僕もホントすぐ炎上するからね」と苦笑い。
それでは炎上した3つの広告を見ていこう。あなたの判定は「アウト」?それとも「セーフ」?
女子ハンドボール「手クニシャンそろってます」もダメ?
1つ目は30~40代の働くママをターゲットにする女性ファッション誌『Domani』(小学館)の広告だ。3日(2019年3月)まで東京の地下鉄駅構内に張り出されていたポスターの「働く女は、結局中身、オスである。」「『ママに見えない』が最高のほめ言葉」などのキャッチコピーが「オスでないと働けないという前提がどうかしている」「時代遅れもさることながら発想がおっさん」などと炎上した。
広告の炎上問題に詳しい経済ジャーナリストの治部れんげさんは「賛否両論ですが、『なしだ』といっている人の声では『決めつけてほしくない』という多い。プロフェッショナルな意識を持って仕事を一生懸命するのは男性の領域だという決めつけが反発を招いた」と分析する。
2つ目は熊本市内に設置された女子ハンドボール世界選手権大会の広告。「ハードプレイがお好きなあなたに。」「手クニシャンそろってます。」などのキャッチコピーが「絶対に男子の競技なら使わんだろ」「選手を性的なジョークでちゃかしている」「卑猥だ」と炎上し、2日(2018年3月)に撤去された。
オスという表現は男性に失礼?スタジオ男性陣の反応は...
3つ目は1日(2018年3月)にツイッターに投稿された、トヨタのSNS広告だ。女性ドライバーへのアンケートで「やっぱり、クルマの運転って苦手ですか?」と投げかけ炎上。このツイートは約5時間後に削除された。「やっぱり」という一言で「女性の運転技量が男性よりも劣る」と一般化しているように聞こえるからだ。
経済ジャーナリストの治部さん「男性に聞きたいのですが、『オス』という表現は大丈夫ですか?失礼じゃないですか?」
小倉「僕はそう思いませんよ。(自分のこと)オスだと思っているから」
古市憲寿(社会学者)「オスっていう言葉を肯定的に取る人もいます。男性の中でも『オスらしさ』をアピールしたい人もいるでしょうし...。僕はオスって言われたら違和感は持ちます」
小倉「古市君はオスじゃないもん」
古市「そういうこと言うとまた炎上しますよ」