「チキンラーメン」を発明した日清食品創業者の安藤百福とその妻・仁子をモデルにしたNHK連続テレビ小説「まんぷく」は4日(2019年3月)からの週で、即席ラーメンの生産が軌道に乗り、いよいよ第2の新商品「カップヌードル」の開発話に移っていく。
裏庭に建てた小屋から生まれた年間1000億食の一大産業
そんな佳境に入った折りの4日、日清食品は創業ブランドである「チキンラーメン」が、発売60周年目にして史上最高売上を記録したと発表した。
それによると、1958年8月25日に発売した世界初のインスタントメン「チキンラーメン」は、安藤百福が「お湯があれば家庭ですぐに食べられるラーメン」の開発を目指し、自宅の裏庭に建てた小屋で丸1年間、1日の休みもなく研究を続け、数々の苦難を乗り越えて発明したという。「チキンラーメン」とともに産声をあげたインスタントラーメンは、日本だけでなく世界の食文化を革新し、今や世界総需要が年間1000億食を超える一大産業に成長を遂げた。
日清食品の発表資料には一切、ドラマ「まんぷく」のことは触れられていないが、「チキンラーメン」ブランドの史上最高売上達成を目標に、2017年度から2年がかりでさまざまなブランドの「チキンラーメン」シリーズを開拓してきた。そして、3月1日に史上最高売上記録を達成、これからも「100年ブランド」を目指すとしている。
2017年度といえば、「まんぷく」の企画が進んだ頃だから、「チキンラーメン」の売上拡大に影響がないわけがないだろう。そのうち「カップヌードル」も大記録達成ということになるのだろうか。(テレビウォッチ編集部)