オレオレ詐欺の次は「アポ電強盗」 凶悪化する手口を防ぐ4つの心得は

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   東京都江東区のマンションで2月28日(2019年)、一人暮らしの加藤邦子さん(80)が殺害されて見つかった事件で、加藤さんが「アポ電」と呼ばれる不審な電話を受けていたことが分かった。事件の2週間ほど前、「自宅に現金があるかどうか」を聞く怪しい電話がかかってきたと知人に相談していたのだ。

   「アポ電」とはいわゆる「さぐりの電話」のこと。短い会話の中から資産状況や家族構成、家に1人でいる時間帯などの個人情報を聞き出す。国税庁の調査などを装っていることもあるという。

電話が入った時点で既にターゲットにされている!

   この「アポ電」、今年(2019年)1月と2月に渋谷区内で相次いだ高齢者を狙った「緊縛強盗事件」に共通している。被害者にはいずれも事件前に資産状況を確認する電話がかかってきた。

   アポ電のほかにも「被害者が縛られる」「インターホンや電話が壊される」など手口にも共通点がある。室内から指紋が検出されないなど、「用意周到さ」も同じだ。事件直後に、似たような軽自動車で逃走する3人組の男が目撃されたり、防犯カメラに映ったりしていることから、同一グループの犯行と見られている。

   特殊詐欺に詳しい若井亮弁護士は「事前にターゲットの家の付近に行って、近所の防犯カメラの位置や、警察署からの距離などを下見していたはず」と話す。

   元警視庁刑事で防犯コンサルタントの吉川祐二さんは自衛策として、「電話に出ず、留守番電話を聞いてからかけ直すかどうか判断する」「かかってきた番号に折り返さない」「自動通話記録機を設置する」などを挙げる。そして「電話が入った時点で既にターゲットにされているということ。すぐに110番通報をしてください」と話す。

   急増する「アポ電強盗」の背景には、「振り込め詐欺」が認知され、通用しなくなってきたことがあるようだ。

   司会の小倉智昭「特殊詐欺で殺人は起きたことはなかったですよね」

   安田洋祐(経済学者)「振り込め詐欺を防げている裏返しだとは思いますが、凶悪化していますね。日本はタンス預金が非常に多い。どれだけ自衛につながるかは分からないけれど、家に現金を貯めこまない方がいいかも知れない」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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