「意外と知らない"薬"の知識」特集ということで、森田洋平アナが「ジェネリック医薬品と先発医薬品。街のみなさんに聞くと、何が同じで何が違うのかよくわからないという方、多かったんです。そのあたりを調べてきました」と取り上げた。
富山・滑川市のジェネリック医薬品メーカーの菊地祐男理事は、「先発医薬品とジェネリック医薬品は有効成分は同じで、体内で同じように効きます。違うところは、製法と入っている添加剤です」と説明する。
製薬メーカーが開発した新薬の有効成分は、約20年で特許が切れる。その後は、他のメーカーも有効成分がまったく同じ薬を製造し、安く販売することができる。これがジェネリック医薬品だ。
博多華丸キャスター「栄養ドリンクなんかもちょっとでも高い方が・・・」
気になるのが効き目だが、国はジェネリック医薬品メーカーに厳しい基準を課し、開発したり製造したりするたびに検査を行って、有効性を証明することを求めている。
菊地理事は「私たちは自信を持って効くと思っていますから、どうぞジェネリックをお使いください」と胸を張った。でも、博多華丸キャスターは「栄養ドリンクなんかも、ちょっとでも高い方が効く気がするんですよ。値段が低いとちょっと」と、安かろう効かなかろうということないのかと心配する。
ゲストの松尾諭(俳優)「先発の値段を下げることはできないんですか。どうしてジェネリックだけ安くなるんでしょうか」
薬専門誌の菅原幸子編集長が解説した。「医薬品を生み出すまでに一番コストがかかるのは、効き目がありそうな成分を見つけても、それが本当に人間にも効くのか、安全なのかを確かめる作業なんです。
長い時間と莫大な開発費がかかり、それは20年とも、場合によっては何百億円もかかると言われています。ジェネリック医薬品はある程度有効性、安全性が確認されていて、特許が切れてから発売されるものなので、開発期間も数年、開発費用も数億円と、まったく違います。これがジェネリック医薬品の価格が抑えられている理由です」
おくすり手帳に「ジェネリック薬品でお願いします」とシールを張っておくと、薬局は対応してくれるので便利だ。