おととい25日(2019年2月)、アメリカ・ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞授賞式で、レッドカーペットを歩くスターと同じようにフラッシュを浴びた日本人女性がいた。ピンクのドレスに身を包んだ片づけコンサルタント「こんまり」こと近藤麻理恵さん(34)だ。
近藤さんは活動拠点をアメリカに構え、ネット配信サービスで片づけ術を伝授する冠番組を持つほどのスターで、ゲストとして授賞式に招かれた。アカデミー賞公式ツイッターは、近藤さんが到着したときに「オスカーのみなさまにお願いです。レッドカーペットを汚さないでくださいね。マリエ・コンドウが到着しました。第一印象を良くしたいのです」とつぶやいた。
世界中が啓発されてる「片づけ術」
近藤さんの書籍は今や40カ国以上で発売され、累計発行部数は1000万部を突破している。2015年にはアメリカのTIME誌による「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれた。
近藤さんの片づけ術のポイントは、「自分がときめくものだけを残し、ときめかないものは感謝して処分する」というシンプルもの。アメリカのYouTubeには、近藤さんが指南する方法で散らかった部屋を徐々に片づけていく動画が相次いで投稿され、再生数を伸ばしている。片づけるという意味の「konmari(こんまり)」という言葉も生まれた。
司会の国分太一「恥ずかしながら、こんまりさんのことを初めて知りました。すごい方ですね」
日本整理収納協会代表理事の清田真未さんは人注目されている秘密をこう説明した。「日本では片づけは当たり前ですが、海外では習慣になっていませんでした。必要か必要でないか、モノとコミュニケーションをとという新鮮な考え方も注目された原因だと思います」