天皇在位30年のハプニング 「ン?」「違います」「どうも失礼」ペーパーの読み違い

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   天皇陛下の在位30年を祝う記念式典が24日(2019年2月)、東京・国立劇場で開かれた。天皇、皇后両陛下を前に、記念の歌を熱唱したのは、沖縄出身歌手の三浦大知さん(31)。歌がまた特別な歌だった。

   これまでの記念式典でも、歌は重要なパフォーマンスだった。平成11年、在位10年には、X JAPANのYOSHIKIさんが奉祝曲「Anniversary」を。平成21年の在位20年には、EXILEが「太陽の国」を披露した。そして在位30年の昨日、三浦さんが歌った、「歌声の響(ひびき)」とは......。

天皇陛下作詞、美智子さま作曲の沖縄の歌を熱唱

   天皇陛下が作詞し、美智子さまが作曲されたものだった。1975年、まだ皇太子時代のお二人が初めて沖縄訪問で、ハンセン病療養所を訪れ、入所者に手を差し伸べられた。お二人が療養所を後にしようとした時、入所者たちがお礼に、沖縄に伝わる船出歌「だんじゅかりゆし」を合唱した。

   「だんじゅかりゆし」とは沖縄言葉で、「まことにめでたい」と言う意味だ。これがその後11回になる陛下の沖縄訪問につながった。陛下は、これに感銘を受け、沖縄の琉歌の形で「だんじょかれよしの 歌声の響き 見送る笑顔 目にど残る」と詠まれた。これに美智子さまが曲をつけられ、「歌声の響き」となったものだ。

   式典の最後に、陛下からお言葉があった。「即位から30年、こと多く過ぎた日々を振り返り、内外の祝意に包まれ、このような日を迎えることを感慨深く思います」と進む中、「ん?」とお言葉が止まり、美智子さまとペーパーを覗き込む。紙の順番が違っていたのだった。

   「違います」と皇后さま。「あ、そうか」「どうも失礼」と陛下は、何事もなかったかのごとく、「象徴としての天皇像を模索する道は果てしなく遠く......私を継いでいく人たちが、次の時代、さらに次の時代と象徴のあるべき姿を求め、補い続けていってくれることを願っています」

   MCの国分太一「原稿を間違えても、美智子さまがじっと見ているからできる」

   ニュース雑学おじさんの堀尾正明「美智子さまの一挙手一投足は完璧です」

   国分「あったかいシーンを見たような......」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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