ステージ4の舌がんである事を公表した歌手の堀ちえみさん(52)が大手術を受けた。22日(2019年2月)に夫がブログで報告した。
手術は11時間に及んだ。耳鼻咽喉科、口腔外科により、頸部リンパ節を除去。ついで舌の6割を切除した後、形成外科が大腿の組織をとって舌の再建という大手術だった。
「子どものために戦いもせずに諦めていいのか」
1982年に15歳でデビュー。松本伊代さん、早見優さんらと「花の82年組」としてアイドルブームを築いた。私生活では、2度の結婚で7人の子供に恵まれたが、2015年、48歳の時突発性大腿骨頭壊死症という難病を発症。50歳からはリウマチとの戦い。舌の異変に気付いたのは昨年(2018年)7月だ。
がんを告知された時、堀さんは公表をやめようと思った。人より早い15歳から人生をスタートして悔いがない。静かに人生の幕を閉じようと思った。しかし、子供にがんを打ち明けてから、「前を向いてポジティブに考えて治療しようと思った」という。
18歳の息子は「大丈夫だよ、大丈夫」と元気付けてくれたが、16歳の娘はポロポロ涙を流し、「お母さんは病気ばかりで、可哀想な人生だった」といった。そういう思いを子供たちに残したままで、戦いもせずに諦めていいのだろうか」と戦う決意をしたのだという。
無事手術を終えた堀さんは、今日(25日)まで集中治療室で過ごす。
子どもにがんを伝える時の3つのポイント
ここで、MCの国分太一が「あなたがもしがんになったら、家族にどう伝えればいいか」と問いかけた。
医療ソーシャルワーカーの大沢かおりさん(東京共済病院)が、「子供にどう伝えるか」を紹介した。家族に秘密がないようにする事。正しい情報を伝える事だ大切だ。子どもなりに現実に馴染んでいくという。ポイントは、(1)がんの病名を伝える(2)がんは感染しないと教える(3)誰のせいでもない、と分からせることだ。
真矢ミキ(MC)「私の父も気丈な人だったけど、ソーシャルワーカーさんのおかげで、心を開いて、本当は苦しかったと涙を流すようになった。助けられました」
カンニング竹山(芸人)「じいちゃんが肺がんで死んでいるからわかる。じいちゃんが残してくれた財産かもしれない。いった方がいい」
国分「堀さんもいっています。『得たものは多かった。家族の絆も強くなった。悪いことばかりじゃない』と」