天皇在位30年式典、ご夫婦で「作詞作曲」された沖縄の歌に笑顔 国民への強い信頼と感謝

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   昨日24日(2019年2月)午後2時から、東京都千代田区の国立劇場で天皇陛下在位30年を祝う政府主催記念式典が行われた。政府、自治体、民間代表などおよそ1100人が出席する中、陛下は「在位30年にあたり政府ならびに国の内外から寄せられた祝意に対し、深く感謝します」と8分半にわたってお言葉を述べられた。

避難所では膝をつき同じ目の高さで被災者を励まされる

   1989年に即位されてから陛下が注力されていたのが被災地訪問だった。91年の雲仙普賢岳噴火では子供たちに「大きなのが降ってきて本当に危なかったね」と声をかけられ、避難所では膝をつき同じ目の高さで被災者を励まされた。陛下は被災地での悲しみとの遭遇を振り返り、「私の在位中の忘れ難い記憶の一つです」と述べられた。

   平成は戦争のない30年間でもあった。陛下は「平成の30年間、日本は国民の平和を希求する強い意志に支えられ、近現代において初めて戦争を経験せぬ時代を持ちました」と振り返られた。

   皇室のあり方については「これから先、私を継いでいく人たちが、次の時代、更に次の時代と象徴のあるべき姿を求め、先立つこの時代の象徴像を補い続けていってくれることを願っています」と述べられた。

   また、式典では沖縄出身の歌手、三浦大知さん(31)が両陛下の前で「歌声の響(ひびき)」を沖縄の方言で歌った。1975年の沖縄初訪問の際、名護市のハンセン病療養所を視察された折りの情景を陛下が琉歌に詠まれた。それを美智子さまが曲をつけられて誕生したのが「歌声の響」だった。

   美智子さまはリズムをとるように歌に耳を傾けられ、陛下も笑顔で拍手を送られていた。 笛吹雅子(日本テレビ報道局記者)「(時代によって変わる象徴像について)補うという言葉はなるほどと思った。国民のために何ができるのかを追い求めていく、誠実な思いが込められていると思う」

   司会の加藤浩次「被災地訪問も印象に残っている」

   笛吹「(陛下は)何が起こっているかを理解されて、行動に示されている。他の国にはない大きなことだと思う」

   加藤「平成は戦争のない時代でした」

   笛吹「戦後の皇室のあり方はたいへんな道のりだったと思う。平和を求める国民に対する強い信頼と感謝が感じられた」

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「世界にはない天皇制がなぜ続いてきたのか。福沢諭吉も言っているが、政治の外からその時々の対立を超えて国民を一つにできる。(災害時も)現地へ行かれるだけで心が静まり慰められる、こういう存在はないと思う。天皇はその時々で役割が違うが、陛下には平和という今までとは全く違う天皇像を示していただいた」

みっちゃん

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