救急車内で救急搬送中に患者がスマホで自撮りをする行為に対し、「救急車は映えスポットではありません。命の現場です。承認欲求は他で満たしてください」と医師がツイッターで訴え、話題になっている。
ツイートしたのは都内の病院で働く高橋怜奈医師。「神経を疑います」と呆れる。さらに、撮影のために軽症でも救急車を呼ぶ人が出てくることを危惧し、「救急車の適正利用をしてください。写真のある余裕がある人はタクシーを呼んでください」と訴える。
笑いながら「救急車なう」のために救急車を呼ぶ人も!
実はこの迷惑行為、最近増えているようだ。「#救急車デビュー」で検索すると、「追突され、ケガした。救急車なう」「救急車なうです」「きょうは人生初の救急車に乗りました」などのコメントとともに、自撮り写真や救護に当たる救急隊員、車内の天井や点滴などたくさんの画像が出てくる。
現役の救急隊員は「中高生や大学生がSNSに投稿するため写真や動画を撮影するケースがある。そういう場合、往々にして緊急度は低い。記念写真なんでしょうね。たいてい笑っています」と話す。もちろん、シャッター音が心拍のモニターや呼吸音のノイズになる、血圧や血中濃度の測定が正確にできないなど、救護活動に支障も出る。
司会の小倉智昭「救急隊員の方は自撮りに気付いた時点で降ろしましょう」
古市憲寿(社会学者)「写真を撮ることに慣れすぎていて、救急車が特別な場所という意識がないのかも知れませんね」
小倉「なんでもかんでも写真撮り過ぎです」
中江有里(女優・作家)「いやあ、呆れます。全然救急じゃないじゃないですか!」