中米ベリーズで日本人父子が銃撃 人気の和食店経営者に何が起こった?

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   中米・ベリーズで和食レストランを経営していた福島県出身の矢内孝之さん(53)と息子の鳳聖(まさき)さん(19)が銃で撃たれ、父を助けようとした鳳聖さんが死亡、孝之さんは重傷を負った。

   事件があったのは7日(2019年2月)午後6時半ごろ。2人が車で帰宅したところ、2人組が侵入し、現金の入ったバッグを奪って逃げた。地元警察は強盗目的の計画的な犯行とみて、7000ベリーズドル(約40万円)の懸賞金をかけて行方を追っている。

父を助けようとした鳳聖さんは友だちが多い好青年

   孝之さんは15年前にベリーズに移住し、4年半前から和食レストランを経営していた。現地の日本人や地元の知人は「家族で助け合いながらレストランを経営していた。とても人気のあるレストランでした」と話す。すしやラーメン、うどんなど日本食が評判だった。2016年には地元のテレビで紹介され、孝之さんがすしの実演をしたこともある。

   亡くなった鳳聖さんは現地の大学に通い、友人も多かった。大学は「明るく魅力的で前途有望な学生だった」とコメントした。

   福島県浅川町の孝之さんの父親孝一さんは(80)は「信じられない。毎晩泣いている。孫はおとなしくて素直で、めんこくて可愛かったよ」と肩を落としている。

   ベリーズは飛行機で18時間、メキシコと国境で接する国で、面積は四国の約1.2倍、人口は約37万人、2017年10月時点で日本人は45人在住。サトウキビ、バナナ、オレンジなど農業が主な産業だ。犯罪が少ないとはいえないが、矢内さんが住んでいた所は、比較的裕福な人が暮らす治安がいいエリアだ。

   司会の加藤浩次「ベリーズは、アメリカ人の旅行先でもあるのでしょうか」

   ロバート・キャンベル(国文学研究資料館館長)「私もダイビングで行ったことがありますが、美しい国です。ただ、最近は経済格差が広がり、一般的に犯罪が起こるようになったようです。矢内さんは地元と隔離するのではなく、一緒に仲よく暮らしていて、そこからスキが出来たのかも知れません」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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