有料老人ホームなど首都圏に37施設、入居者約2000人を抱える株式会社「未来設計」は、1月22日(2019年)に民事再生法の適用を申請した。介護施設の負債額としては過去最大規模の54億円。原因は3億円といわれる創業女性への巨額報酬とぜいたくな暮らしだった。
元側近によると、Aさんは港区のタワーマンションの最上階に住み、家賃は月に約400万円。ペットとお手伝いさんがいた。毎晩、部下を10人ほど引き連れて高級ホテルのレストランで10万~20万円の食事をする。
ブランドバッグをコロコロ買い替え、それを褒めた社員の昇格が速かったという。会費5万円の会社のパーティで行わる抽選会では、抽選箱に仕掛けをして自分にいい商品が当たるようにしていたという。
「とくダネ!」は、東京の高級ホテルで開かれた創業女性のAさん(70)の誕生日パーティの映像を入手した。真珠とダイヤを組み合わせた指輪を自慢し、会社からシャネルのネックレスをプレゼントされてご満悦である。
加湿器設置求めた社員には「濡れタオルで対応しろ」
一方、社員のお金の使い方には厳しく、施設に加湿器を置きたいという社員に、濡れタオルで対応するように命じたこともある。
高額報酬を捻出するために、長期にわたり赤字を黒字に見せかける多額の粉飾決算をしていたとの内部告発もあったが、Aさんは「事実ではない」と否認しているという。
司会の小倉智昭「まさに女帝と言う言葉がピッタリだね」
社会学者の古市憲寿「経営者がお金を使うのは構わないと思いますが、加湿器も使わせないというのはヒドすぎる」
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「安心安全が担保されず、経営者だけがブランド物というのは、茶番にもほどがありますよ。周りの人間も意見できなかったのが放漫経営につながったんでしょうね」
小倉は「僕が主催する『とくダネ!』の忘年会のビンゴゲームで、僕が当たったりしたら、周り中から辞退コールです。辞退、辞退、辞退って。だから商品をもらったことがない。そういうもんですよね」と告白した。