大坂なおみ(21)がテニス全豪オープンで優勝した勝因はいろいろあるのだろうが、「とくダネ!」が注目したのは、第2セットを逆転で奪われ、第3セットを前にしたトイレットブレイクだ。
コートに戻ると別人の表情になっていた
主審にトイレットブレイクを要求し、頭からタオルをかぶってコートの外へ姿を消した。戻ってきた大坂はまるで別人になっていた。本来のキレを取り戻し、攻め続けて優勝をつかみ取った。
元テニスプレイヤーの吉田友佳さんは「あれだけ切り替えられて、本当に落ち着いたプレーができたのは、考えられないことですよ。優勝がかかったファイナルセットで攻め急ぐことなく、丁寧にポイントを獲得する冷静すぎるプレーでした」と驚く。
大坂はきのう27日(2019年1月)、「世界で一番強い選手と闘っているけど、第2セットを落としたあとで、急に『(私は)クビトバより良いプレーができる』と思えたんです。そんなことありえないんだけど...。3セット目は感情をオフにしました」と切り替えの秘密を明かした。
司会の小倉智昭「泣いたね。今回は本当に強いなあ。日本にこういう時代が来るなんて誰も想像しなかったですよ」
加藤友朗(コロンビア大学教授)「全米オープンからさらに精神面で成長したとなると、この先、敵なしになるのでは。コメントも面白いし、日本人だからではなく、みんな応援しています」
岡部磨知(バイオリニスト)「終わったあとの発言やファッションにみんな注目していて、時代のアイコン的存在になっていますよね」
次のグランドスラム、全仏オープンは赤土クレーコートで、ショットの精度に加えフットワークも求められる。今後の大坂選手の活躍に期待したい。大坂は4大会制覇について聞かれ、「そうなったらうれしいし頑張りたい。半分進んできたところなので頑張りたい」と、ちょっぴり自信を見せる。