台湾の航空会社「エバー航空」の女性客室乗務員らが、21日(2019年1月)に台北市内で会見を行い、車イスに乗った男性乗客がトイレ介助を求め、「パンツを脱がせろ」「尻を拭け」と要求されて、「2度とこの男性を見たくない。心の傷が深まる」と涙ながらに訴えた。
以前には座席で排泄した札付き
セクハラ行為があったのは、アメリカ・ロサンゼルス発台北行の便で、離陸後2時間半ほどしたとき、トイレ補助を依頼するベルが鳴った。体重が約200キロくらいはありそうな白人男性で、エコノミークラスのトイレは無理と判断して、客室乗務員3人がビジネスクラスのトイレに案内した。
男性がトイレに入った1分後、ベルが鳴って「パンツを脱がせてくれ」と言う。客室乗務員はトイレ、食事の介助、医療サービスなど特殊な支援は提供しない規定があるため、介助を拒否すると「出ちゃうよ」と騒ぎ出した。
ほかの乗務員に迷惑をかけたくないと考えた女性客室乗務員がパンツを脱がせると、要求はさらにエスカレート。「終わったよ。お尻を拭いてくれ」
客室乗務員が「それはできません」と拒否すると、「やってくれ」と怒鳴る。放置しておくわけにもいかず、チーフパーサーが尻を拭いた。すると、男は「もっときれいに拭け」「パンツを履かせてくれ」と要求したという。
実はこの男、昨年5月(2018年)にもエバー航空機に搭乗し、機内の座席で排泄して問題になった。会見した客室乗務員らは「なぜこの男が搭乗することを客室乗務員に教えなかったのか」と対策を講じるよう会社に訴えた。
文
バルバス